インコが噛む理由「対策方法」と「してはいけない事」について

生後1カ月半のコザクラインコが手乗りはしてくれるんですが噛む力加減が強いときがあります。

我慢のできる範囲の痛みではありますが、成熟していくにつれて「これ以上強くなったらどうしよう?」と不安がよぎったので調べました。

この記事ではインコが人間を噛む理由対策方法、そして噛まれたときにしてはならない事についてまとめました。

 

インコにとって「噛む」とは?

インコにとって噛むことは特別なことではありません。

嫌いなものや個体に対して攻撃をする意味やモノを噛むことでどんな性質のものかを確かめるためです。

実際人間の指を甘噛みしたときなんかは、舌をだして指の感触を確かめていることがわかるでしょう。

噛むことはインコにとって「モノの情報を得る」行為で、人間がモノを手で触ることに等しいのです。

 

インコが人間を噛む理由

■注目が欲しいとき

野生下において大抵のインコは群れをなして行動しています。

群れをなす理由としては「生きる上での安全の確保」にほかなりません。

そんなインコにとって「孤独」は何にも耐えがたいストレスを与えてしまう要因の1つです。

よってインコは飼い主が注目していないと「孤独」を感じ情緒が不安定になり攻撃的になります。

野生のインコは群れをなして生活していることをわすれてはいけません。

 

■人間とインコの上下関係による噛み

インコの上下関係についていろいろと調べると次の2つに行き当たると思います。

 

・インコのコミュニティーでは上下関係がなく「ヨコ」のつながりで出来ている説

・インコは目線の高い位置にいると立場が「上」と思い込む説

 

どちらを信じればよいのでしょうか?

ここで個人的な意見になってしまうのですが、インコって基本的には群れで生活をしているものですよね。

群れの数は10羽~100羽と、どう考えても上下関係を意識して生きていけるレベルの状態ではないということです。

10羽程度ならわかりますが、実際は100羽などの群れで生きているインコに上下関係をつくるのは難しいでしょう。

つまりインコは多くの群れをなして互いに同じ立場で生きている生き物なのではないかと個人的に思っています。

もちろん、目線の高さで「自分のほうが立場が上」と思い込む説がある以上、完全に否定はできないのですが。

あまり深くは考えずにできるだけ目線より高くケージを置かないようにして、ヨコの関係、つまり「同じ立場なんだ」という意識で向き合うのがいいのかもしれません。

 

■嫉妬をしたとき

インコは同じ鳥に対しても人間に対しても「大好き」「好き」「あまり好きじゃない」「嫌い」などと関係性を意識する動物です。

一夫一妻体制をとるインコですから、基本的に大好きなパートナー(人間も)がほかの生き物と仲良くすることで嫉妬をして攻撃的になります。

(嫉妬をする動物。なんてかわいいんだ。)

 

■ケガをしている時

ケガをしていると人間だって気持ちはナイーブになるものです。

そんなときにスキンシップを図ろうったって「ウザ」と感じるのが生き物の性ですよね。

大好きな飼い主でも嫌なものは嫌なんです。

 

■物事を学習しようとしているとき

インコにとって噛むことは情報を得る手段の一つです。

噛む強さによってモノの特徴を学びます。

成熟してない小鳥にとって噛む強さを使い分けるのは難しい。

時間経過で改善されることが多いようです。

 

■不満を感じているとき

インコ初心者ならわかると思いますが、インコって意外と無邪気に遊びます。

ブランコタイプのつるし棒なんかだとぶらぶらと揺らして遊んだり、ケージの中をあちこち飛び移ったりと本当に無邪気ですよね。

そんなインコにとって何もないケージの中はめちゃくちゃつまらない。

つがいのインコがいればまだいいのですが、1羽で飼うとなるとやはり人間のコミュニケーションは必須です。

人間だって何もない部屋に何時間もいると、そりゃストレスや不満だってたまりますよね。

 

噛み対策について

■噛んでもいいものを差し出してあげる

指を噛むことが習慣にならないように噛んでもよいものを目の前に与えて注意をそらしてあげるといいようです。

 

■噛まれたらフッとインコの顔に強く短い息を吹きかける

インコにとって顔に強めの息をふきかけられることは「なんだ!?」とハッとさせる行為になります。

インコをしつける際にこの「息の吹きかけ」は実際に使われているそうです。

個人的にはインコにあまり嫌われたくないので躊躇する方法ですが、、、。

 

■噛むことに注意をそらさないように一生懸命相手をする

インコにとって「楽しい」気持ちを作ってあげることで噛むことよりも遊ぶことに注意をそらさせる方法です。

噛まないときにご褒美をあげるのもいいかもしれません。

 

噛まれたときにしてはならないこと

■大声を出す

噛まれて痛かったときに大声をだすと「喜んでもらえた!」と勘違いさせてしまう可能性があります。

インコに人間の言葉なんてわからないですからね。

また、逆に大声によって驚かせてしまい攻撃的になる可能性があります。

 

■名前を呼んで怒る

怒ることも同様にインコにとって不快な行為。

敵とみなされても仕方がありません。

特に怒るタイミングで名前を呼ぶことで、名前自体がインコにとってNGワードになりかねません。

インコって本当に記憶力がいいのです。

 

■叩く

これはもはや説明不要ですよね。

インコを叩いたその瞬間から、インコにとってあなたは恐れるべき「敵」になります。

 

まとめ

噛むときの「しつけ」をするよりも、まずは噛まれないようにするための円滑なコミュニケーション方法を土台にしないといけない。

まずは簡単なゲージの高さ調節。そしてインコにとって不快な行為をできるだけ避けることが良好な関係作りでは大切です。